検索型生成AIを開発するPerplexityが、ショート動画配信プラットフォームで有名なTiktokのアメリカ事業との合併をTiktokの親会社であるバイトダンスへ提案しました。(2025/1/20:Bloomberg )
検索型生成AIは、従来型の検索エンジンと生成AIを組み合わせたツールであり、競合にはFelo 、Gensparkなどが存在します。個人的にはChatGPTやGeminiよりも利用頻度が多く重宝しています。日本では各サービスともAIエージェント的なサービスの搭載やプレゼン資料のアウトプットなど、様々な差別化がなされてきましたが、Perplexityはここしばらく機能面では大きな動きがないように見られました。
そんな中でのこちらのニュースですが、記事によればTiktokは最高500億ドル(約7兆8000億円)もの価値があるとされ、データベースとしても膨大な価値があるものと考えられます。単純なテキストによるデータベースとは指向がまったく異なるため、かなり独自の方向へ舵をとっているようにも考えることができます。
TikTokの米国内ユーザー数は約1億7000万人に登るとされ、実現すればPerplexityはユーザー基盤を大きく拡大できるほか、コンテンツの多様化や、従来のテキストベースの検索型生成AIについても大きな進化が起きる可能性もあります。
生成AI競争はいよいよ本格的に激化してきましたが、今後の勢力図に影響を与える余地もあるニュースです。いちユーザーとしては今後どのような進化を遂げるのか楽しみであり、それと同時にAIをより使いこなせるよう活用と情報収集に力を入れたいところです。
Perplexity
https://www.perplexity.ai/