目次
はじめに
「日付データにフィルタをかけようとした際に、キーボードの操作がうまく機能しなかったことはありませんか?
オートフィルターをキーボードだけで操作するショートカットを紹介しているこちらのブログにてExcelのオートフィルター関連のキーボードショートカットをご紹介しました。操作上の手数が多くなりやすいフィルター操作を効率的に実行できるため、ぜひおすすめしたい方法です。本記事では、少し扱いづらいExcelの日付フィルターをキーボードだけで操作する方法を紹介します。なお、本記事の内容は、執筆時点のExcel(日本語版 / Windows版)を前提としており、環境によって一部キー操作が異なる場合があります。
Excelの日付フィルターをキーボードで操作できない・うまくいかない原因
日付データの列のフィルター操作をキーボード上で行おうとすると、年・月・日などでグループ化され、これが原因となって非常に操作しづらくなります。対策としてyyyymm(202512)のような、フィルター用の別の列を作ってしまうのも手ですが、日付データは日付関数を使えるなど利便性もあるため、むやみに別の列に代替データを作るのも憚られます。
キーボード操作で完結したい人にとってはマウスやタッチパッドを使わないといけない時点でストレスですし、マウスを使うにしてもチェックボックスはクリック箇所が多くなりがちで非効率です。
日付データのフィルター操作の挙動としては、以前のブログにてご紹介した通り、Alt + ↓でフィルターメニューを開き、その後Eを押すと検索ボックスまではスムーズに移行できます。問題はそのあとで、そのまま↓キーを押すと、以下のように「年・月・日」のメニューが表示されます。

このまま「日」の下でキーボード↓や←を押せばチェックボックスの一番上の(すべて選択)に移動してくれそうですが、実際には検索ボックスに戻ったり、年のうえの(すべて)に戻ったりと、チェックボックスのリストには移動してくれません。
Tabキーを組み合わせて日付フィルターをキーボードだけで操作する方法
フィルターメニューの操作は矢印キーのほかにTabキーでも操作でき、これを利用して解決します。具体的には以下のように操作します。
Alt + ↓、E、Tab を 2 回
1回目のTabで「年・月・日」メニューがフォーカスされ、2回目でチェックボックスのリストの最上部にフォーカスが移動します。この操作で、チェックボックスの1番上にある(すべて選択)をフォーカスできます。
そのあとは通常通り矢印キー上下でリストを移動でき、SpaceキーでチェックをON/OFF切り替え可能です(Ctrlを同時押しで全角かな入力モードでも同じように機能します)。
さらに、左に+のマークがあるグループされている項目は、キーボードの→で開き、←で閉じることができます。
必要な項目にチェックを入れたら、あとはそのままEnterを押せばフィルターが実行されます。
この操作を使えば、日付データのフィルターもキーボード上で完結することができます。ぜひお試しください。
まとめとFAQ 日付フィルターをキーボードだけで操作する手順は?
1.Alt + ↓ :フィルターメニューを開く
2.E :検索ボックスへ移動(フォーカス)
3.Tab 2回:チェックボックスリストへフォーカス移動
4.↓ ↑ :項目の移動(→で展開、←で折りたたみ)
5.Space :チェックのON/OFF切り替え(Ctrl押しながらで全角かな入力時も対応可)
6.Enter :フィルターの実行
地味ではありますが、キーボード上で操作を完結したい方はぜひお試しください。


