日々の作業で何度も開くフォルダがある場合、そのフォルダへすぐにアクセスできるようにしておくと、作業効率が大きく向上します。
単純に操作時間を短縮できるだけでなく「どこに保存したかを探す」「どの階層にあるかを思い出す」といった小さな負荷を減らせる点も大きなメリットです。特に、案件ごと・プロジェクトごとにフォルダ階層が深くなりやすい仕事では、フォルダへのアクセス方法を整えておくだけでも、日々のストレスをかなり減らせます。
この記事では、よく使われる王道的な方法から、フォルダパスを辞書登録してさらに効率化する方法まで紹介します。
まず、それぞれの方法が向いているケースと弱点を整理すると、次のようになります。
| 方法 | メリット | 弱点 |
|---|---|---|
| デスクトップショートカット | 最も手軽でわかりやすい | 増えすぎるとデスクトップが散らかる |
| クイックアクセス | エクスプローラー画面からすぐに開ける | 登録数が増えると探す手間が出る |
| Win+R+辞書登録 | 深い階層の複数フォルダをキーボードだけで開ける | 初期設定とメンテナンスが必要 |
※本記事はWindows11を前提にしています。
デスクトップにショートカットを作成する
まず分かりやすい方法は、デスクトップにフォルダのショートカットを作成しておく方法です。
対象のフォルダを、Altキーを押しながらデスクトップへドラッグすると、フォルダそのものを移動せずにショートカットを作成できます。よく使うフォルダをデスクトップに置いておけば、すぐに開けるため便利です。
ただし、この方法はフォルダの数が増えてくると、デスクトップにショートカットが並びすぎてしまうという欠点があります。結果として、今度はデスクトップ上で目的のショートカットを探す手間が発生します。
そのため、デスクトップショートカットは本当に頻繁に使うものに限定するのがおすすめです。
クイックアクセスに登録する
次に、エクスプローラーのクイックアクセスに登録する方法があります。フォルダを右クリックしてから「クイックアクセスにピン留めする」により登録できます。
Windows+Eを押すと、エクスプローラーをすぐに開けます。エクスプローラーの左側の上部に、クイックアクセスに登録したフォルダが表示されます。ここに登録しておけば、デスクトップを経由せずに目的のフォルダへアクセスできます。
この方法も王道的で使いやすいです。デスクトップを散らかさずに済む点もメリットです。
一方で、クイックアクセスに登録するフォルダが多くなると、一覧の中から目的のフォルダを探す時間が増えてしまいます。少数のよく使うフォルダを登録するには向いていますが、案件やプロジェクトごとに細かく登録していくと、やや管理しにくくなります。
フォルダパスを辞書登録し、Windows+Rで呼び出す
筆者が使い始めて、生産性の向上を特に実感した方法が、フォルダパスを辞書登録し、Windows+Rから呼び出す方法です。
まず、開きたいフォルダのパスを取得します。対象フォルダをShiftキーを押しながら右クリックすると、「パスのコピー」といったメニューが表示されます。これを使うと、そのフォルダのパスをコピーできます。
コピーしたフォルダパスは、Windows+Rで開く「ファイル名を指定して実行」のダイアログに貼り付け、Enterキーを押すことで、そのフォルダを直接開けます。
ここまでは、Windows+Rにフォルダパスを入力して開くという使い方です。これだけでも便利ですが、毎回長いフォルダパスを入力するのは現実的ではありません。
そこで、フォルダパスをユーザー辞書に登録します。
たとえば、よく使うフォルダパスを特定の短い文字列で変換できるようにしておけば、Windows+Rを押したあとに短い文字列を入力し、変換してEnterを押すだけで目的のフォルダを開けます。
これにより、深い階層にあるフォルダでも、キーボード操作だけですばやくアクセスできるようになります。
フォルダ階層と対応させるとさらに便利
単にフォルダパスを1つずつ辞書登録するだけでも便利です。ただし、フォルダの階層構造と対応させて登録すると、さらに使いやすくなります。
例として、次のようなフォルダ構成にしているとします。
案件名/
├─ 00_案件共通
├─ 01_プロジェクト1
│ ├─ 01_受領資料
│ ├─ 02_作業中
│ ├─ 03_提出物
│ └─ 99_アーカイブ
└─ 02_プロジェクト2
├─ 01_受領資料
├─ 02_作業中
├─ 03_提出物
└─ 99_アーカイブ
筆者は、「フォルダ」の頭文字を取って「f」を使い、そこに番号やアルファベットを組み合わせて辞書登録しています。
たとえば、次のようなイメージです。
f0 :00_案件共通
f1 :01_プロジェクト1
f11 :01_プロジェクト1の01_受領資料
f12 :01_プロジェクト1の02_作業中
f2 :02_プロジェクト2
f21 :02_プロジェクト2の01_受領資料
f22 :02_プロジェクト2の02_作業中
このように、フォルダ階層と辞書登録の文字列を対応させておくと、どの文字列でどのフォルダを開けるかを覚えやすくなります。
すべてのフォルダを登録する必要はなく頻繁に使うフォルダだけを登録しておけば十分です。たとえば、受領資料、作業中、提出物など、日々の作業で何度も開くフォルダを登録しておくと効果を実感しやすいです。
実際の操作イメージ
たとえば、「02_プロジェクト2」の「02_作業中」フォルダを開きたい場合、あらかじめそのフォルダパスを「f22」で辞書登録しておきます。
そのうえで、次のように操作します。
Windows+R
↓
f22 と入力
↓
変換
↓
Enter
この操作で目的のフォルダをすぐに開けます。マウスでエクスプローラーを開き、案件フォルダを探し、プロジェクトフォルダを開き、さらに目的の階層まで移動する、という操作を省略できます。
特に、案件数が多い場合や、フォルダ階層がある程度決まっている場合には、この方法は非常に効果的です。事前準備やちょっとした操作を覚えておくことが苦でない方はぜひお試しください。
以下の記事で紹介しているフォルダ操作周りのショートカットを組み合わせると、より効率的です。
Windowsエクスプローラー時短術

